Intel幹部が語る「サーバ・プラットフォーム戦略」最新動向と今後の展望

 Intelは、ここにきて、65nm(ナノメートル)プロセス技術によるマイクロプロセッサの量産製造や、Intel「Core」マイクロアーキテクチャへの移行、先進技術を搭載した次世代プラットフォームの普及促進などに注力するなど、過去1年間にAMDの激しい攻勢によって失ったサーバ市場のシェアを巻き返すべく、新たな事業を相次いで開始している。なかでも、Intelが強くアピールしているのが、「電力効率改善」と「仮想化」への取り組みだ。同社のサーバ・プラットフォーム戦略の最新動向と展望について、米Intelのデジタル・エンタープライズ事業本部副社長兼サーバ・プラットフォーム事業部長、カーク・スカウゲン氏に話を聞いた。

AMDとIntelのハードウェア仮想化技術で何が実現されるのか

 米AMDと米Intelが提供し始めたハードウェア仮想化技術は、ブレイクスルーとまではいかないが、ブレイクスルーの端緒であることは明らかだ。AMDの「SVM(Secure Virtual Machine)」と、Intelの「VT(Virtualization Technology)」は、CPU設計上の前提の著しい変化と、その結果としてのアーキテクチャの大幅な変更を意味している。

米Intel:携帯機器プロセッサーから撤退、事業売却

 米Intelは27日(米国時間)、携帯電話やPDA向けのプロセッサーから撤退し、米Marvell Technology Groupに事業を売却すると発表した。90年代後半からこの分野に進出したが、苦戦が続いており、今後は原点のパソコンやサーバー分野に注力する。Intelは1〜3月期決算が大幅減益となり、経営見直しを迫られていた。