米Intel:携帯機器プロセッサーから撤退、事業売却

 米Intelは27日(米国時間)、携帯電話やPDA向けのプロセッサーから撤退し、米Marvell Technology Groupに事業を売却すると発表した。90年代後半からこの分野に進出したが、苦戦が続いており、今後は原点のパソコンやサーバー分野に注力する。Intelは1〜3月期決算が大幅減益となり、経営見直しを迫られていた。

 同社は事業多角化を狙って携帯機器分野に進出。「XScale」というブランド名でプロセッサーを開発し、携帯やPDAのメーカーに売り込んでいる。しかし、この領域はライバルの米Texas Instrumentsなどが強く、期待したほどの成果が上がっていなかった。

 このため、中堅半導体メーカーのMarvellに、6億ドルで事業を売却。関係する従業員(約1400人)も大半が移籍する。

 1〜3月期決算は純利益が前年同期比38%減となり、近年では最も業績が悪化。投資家などから、戦略見直しを求める声が強まっていた。【南 優人/Infostand】

Intel
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Marvell Technology Group
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