コマンドライン版パスワード・ロッカーの作り方

 ご多分に漏れず、私もパスワードが多すぎて覚えきれない。そこで、dialogGnuPG(GNU Privacy Guard)を使って、パスワードを整理・保管するための簡易パスワード・ロッカー・スクリプトを作ってみた。はじめにマスター・パスワードを尋ねるダイアログ・ボックスを表示し、そこで入力されたパスワードを使ってパスワード・ファイルを復号しテキスト・エディターで開く。ユーザーがエディターを閉じたらパスワード・ファイルを再び暗号化する、というスクリプトだ。

ファイルシステムごと暗号化する方法

 単純なファイル単位での暗号化も便利ではあるものの、大量のファイルを保護する必要がある場合などには、ファイルシステム全体やディスク全体をまるごと暗号化してしまう方がより便利なこともある。またファイルの中身の保護に留まらず、秘密を探り出そうとする目から機密情報の存在自体を完全に隠すことが必要になることもあるかもしれない。そのような場合にシステムのセキュリティを高めるための方法をいくつか紹介しよう。

三菱電機、10ギガビットLAN間でも最大速度でパケット通信が可能なVPN装置

 三菱電機(下村節宏執行役社長)は2月15日、インターネットの暗号通信規格「IPsecv2」を使い、10ギガビットLANの最大転送速度で、あらゆるサイズのパケットをVPN(仮想私設網)上で転送できるVPN装置を開発したと発表した。今後はさらに多くの暗号にも対応させ、08年度を目標に製品化を目指す。

ファイルのセキュリティを強化する各種の暗号化ツール

システム全体をカバーするセキュリティソリューションが必要であるなら、通常は、SELinuxAppArmorBastillegrsecurityなどを用いることで十二分にセキュアなLinuxデスクトップを構築できるはずだ。その一方で、ファイルやディレクトリ単位で暗号化を施したいという状況も存在するはずである。ここでは後者の観点から、自宅のコンピュータにあるファイルを外に持ち出したい、個人データをペンドライブに入れて携帯したい、機密情報を含んだメッセージを電子メールで送信したい、という場合に役立つ暗号化ツールをいくつか紹介することにしよう。