Rust Foundation設立、AWS、Google、Microsoftらが設立メンバーに

 プログラミング言語「Rust」のRust Core Teamは2月8日、Rust Foundationの立ち上げを発表した。独立した非営利組織として、Rustの開発とエコシステムを取りまとめる。

 RustはMozilla内で開発がスタートしたプログラミング言語。並列性、速度、安全性にフォーカスしており、人気を集めている。Stack Overflowの開発者調査では、好きなプログラミング言語のトップに輝いている。Mozillaが2020年8月に250人規模の人員解雇計画を発表したことで、以前から構想があった非営利団体の設立を急速に進めていた。当初は2020年内の立ち上げを目指していたが、予定より少し遅れた格好となる。

 Rust Foundationは、プロジェクトの統括と開発を進めるメンテナーをサポートすることにフォーカスする非営利団体となり、取締役は設立メンバー企業であるAmazon Web Services(AWS、米Amazon)、中国Huawei Technologies、Google(米Alphabet)、米Microsoft、Mozillaからそれぞれ1人ディレクターとして参加するほか、プロジェクトリーダーから5人のディレクター、Core Teamから2人の代表者、さらに信頼性、品質、コラボレーションの3分野からも参加する。2月9日にボードメンバーによる初回のミーティングを開くという。

 非営利団体の設立により、資金面での支援が受けられるだけでなく、企業で利用できるプロダクション仕様の技術に向けて開発を進めることができると展望している。関わる商標、Crates.ioリポジトリを含むインフラ資産を全てRust Foundationに移管したMozillaも同日、歓迎のコメントを寄せている。

Rust Foundation
https://foundation.rust-lang.org