「KDE Frameworks 5.74」が公開

 The KDE Communityは9月6日、Qtアドオンライブラリの最新版「KDE Frameworks 5.74.0」を公開した。

 KDE Frameworksはデスクトップ環境「KDE Plasma Workspaces」とアプリケーション「KDE Applications」の技術となるソフトウェアフレームワーク。Qt 5に70種類のアドオンライブラリを追加したもので、C++/Qt、QMLでアプリケーションを構築できる。月例でのリリースサイクルを持ち、KDE Frameworks 5.74は8月に公開されたバージョン5.73に続く最新安定版。

モバイル向けユーザーインターフェイスフレームワークのKirigamiで多数の強化が加わった。KDE Frameworksは2つのアイコンを持つが、モダンで様々なフォームファクタに合うBreezeアイコンを強化した。Godotプロジェクトのファイル向け、Anacondaインストーラー向けなどが加わったほか、MP3アイコン向けのエイリアスも加わった。

 設定フレームワークのKConfigでは、KConfigSkeletonItemのデフォルト値を検索する手法を導入、画面単位でのウィンドウの大きさを記録したり、非Waylandプラットフォームでのウィンドウの位置の保存と復旧なども可能になった。KTextEditorでは、大規模なファイルの読み込みが高速になった。ステータスバーに拡大のインジケーターが加わったほか、100%ではない時のみにズームレベルを表示するように改善した。Vimodeでも細かな強化が加わった。

 このほか、多数の細かな強化が加わっている。

KDE Frameworks
https://develop.kde.org/products/frameworks//