「Angular 10.1」が公開、コンパイラの性能を強化

 WebフレームワークAngular開発チームは9月2日、10系の最新安定版となる「Angular 10.1.0」を公開した。性能の強化など、細かな強化が図られている。

 AngularはGoogleが開発し、オープンソースとして公開するWebアプリケーション開発フレームワーク。TypeScriptを土台とし、Web、モバイル、デスクトップ向けにアプリケーションを開発できる。主要な統合開発環境(IDE)でサポートされており、宣言的なテンプレート、RxJSやImmutable.jsなどのプッシュモデルを使うことができる。

 Angular 10.1は6月に公開されたバージョン10の最新のポイントリリースとなる。

 コンパイラcompiler-cliの性能を強化した。インクリメンタルプログラム再利用における不具合を修正したり、子スコープが空の時にテンプレートガードを出力しないなどの強化を加えることで実現した。compiler-cliではTypescript 4.0のサポートが加わったほか、ソースマップパッケージにSourceFile.getOriginalLocation()が加わった。制限のある入力フィールドを割り当てる際にエラーを報告するオプションも加わった。

 ルーター側でも、CanLoadガードを最適化するprioritizedGuardValueを適用することで性能を改善した。

 このほかにも不具合の修正や細かな強化が加わっている。

Angular
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