「D3.js 6」が公開
HTMLでデータビジュアル化ができるJavaScriptライブラリD3.js開発チームは8月26日、最新版となる「D3.js 6.0.0」を公開した。
D3.jsは、データをベースにドキュメントの操作を行うJavaScriptライブラリ。任意のデータをDOMにバインドし、ドキュメントにデータ主導の変換を適用できる。任意の数字からHTMLテーブルを生成するなど、HTML、DVG、CSSなどのWeb技術を使って動的コンテンツを描画できる。DS.js 6は2018年1月に公開されたバージョン5系に続くメジャーリリースとなる。
ES2015のサポート強化により、MapとSetのネイティブコレクションを使うようになった。また、イテラブルも使えるようになった。配列グルーピングのd3.nestに代わって、新しい集計関数d3.groupとd3.rollupを導入した。配列操作d3-arrayで、d3.greatest、d3.quickselect、d3.fsumなどの新しいヘルパーが加わった。d3.eventをリプレースし、d3.event経由ではなくlistnerに直接イベントをパスするようになった。d3-voronoiに代わってd3-delaunayを導入、性能と堅牢性、検索を強化するという。地理空間データ向けにd3-delaunayを使うモジュールd3-geo-voronoiも導入した。これらにより、ボロノイ図とドロネー図を処理できる。
このほか、多数のモジュールで細かな機能強化が加わった。中には、Bowerサポートの削除など、後方互換性のある変更も入っている。
D3.js 6.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ブラウザはES2015サポートが必要。なお、プロジェクトは8月31日にバージョン6.1も公開している。
D3.js
https://d3js.org