出荷台数倍増のChromebook、Googleがアプリ開発支援「chromeOS.dev」を開設

 Googleは8月12日、ChromeOS向けアプリ開発に必要なリソースを提供する「chromeOS.dev」を公開した。Chromebookの出荷台数が順調なことを受け、アプリ開発を促進する狙いだ。

 chromeOS.devはChromeOS向けアプリ開発に必要な情報やツールを集めたサイト。開発者、デザイナー、プロダクトマネージャー、ビジネスリーダーを対象とし、AndroidアプリをChrome OSに対応させるための情報などのテクニカルなドキュメンテーション、人気アプリのコードサンプル、最新のニュースや製品発表などを公開する。現時点では英語とスペイン語のみで、それ以外の言語もまもなく対応するとしている。

 合わせて、Chrome OS開発者向けの新機能として、Chrome OS Terminal上のLinux(ベータ)で、ウインドウとタブを使ったマルチタスクやプロジェクトの切り替え、テーマのカスタマイズなど、パーソナライズ機能を搭載できるようになったことも発表した。ターミナル設定も再設計した。

 また、一部のChromebookでAndroid Emulatorのフルバージョンを実行できるようになった。これにより、実機なしに任意のAndroidバージョンとデバイス上でアプリをテストできるという。Chrome OS M81以上を使う開発者は、Chromebook上でアプリの実装とテストができるという。

 Googleによると、2020年3月ー6月期、米国におけるChromebook(ChromeOSが動くノートPC)の販売台数は前年同期比127%増加した。Chromebook以外の米国のノートPC販売台数の成長率は前年同期比40%増で、これを3倍上回っていることになる。

chromeOS.dev
https://chromeos.dev/en