オンラインストレージの「ownCloud 10.5」が発表、completeとminimalの2エディションに
ドイツownCloudは8月4日、オープンソースのオンラインストレージサーバー最新版「ownCloud 10.5」を発表した。最新版より、完全版の”complete”と最小版の”minimal”の2パッケージに集約し、有償となるEnterpriseの機能はライセンスキーで入手できるようになった。
ownCloudはオープンソースのオンラインストレージ、ファイル共有機能。自社のデータセンターに実装してオンラインストレージ機能を提供できる。サーバーにあるファイルは暗号化されるなど、安全性を重要な特徴とする。世界で20万以上のインストール、5000万人以上のユーザー数を持つ。
ownCloud 10.5は2018年9月に公開されたバージョン10系の最新安定版。
最新版では提供方法が簡素化され、エディションがサポートする全パッケージを含むcompleteと最小のminimalの2種類となった。ユーザーはownCloud Marketplaceに登録することなくインストールでき、Enterpriseの機能を使いたい場合はデモキーで最初の30日間試用して購入を決定できる。
機能としては、コンテンツコラボレーションを強化した。バージョン10.1で導入したWebDAV Locks backendをWebインターフェイスでも利用できるようになった。これにより、Webインターフェイスでも共有エリアのファイルを作業中にマニュアルでロックできるようになり、他のメンバーから変更されないようになった。
フェデレーションで利用する場合、変更を同期するバックグラウンドジョブを強化した。ユーザーは、ローカルにあるownCloudで作業している感覚に近くなるとしている。
PHPのサポートが7.2/7.3/7.4となり、PHP 7.1のサポートが削除された。
ownCloud Marketplaceが公式オープンとなり、Marketアプリを利用してアプリをダウンロードしてインストールできるようになった。Marketplaceから入手したアプリに対するアップデート通知機能もある。
ownCloud
https://owncloud.com