ownCloud開発者ら、「ownCloud Foundation」を設立

 オープンソースのクラウドコラボレーションプラットフォーム「ownCloud」の開発チームは8月21日、ownCloud Foundationの立ち上げを発表した。今後ownCloud開発やコミュニティの母体となるもので、オープンソースプロジェクトとしてのガバナンスを確立する。

 ownCloudはKDE開発者のFrank Karlitscheck氏が2010年に開始したプロジェクト。Dropboxのようなオンラインストレージサービスを自分たちで作成できることを目指し、ファイル共有やコラボレーションの機能を備える。なお、Karlitscheck氏自身は2016年に独自のownCloudフォークプロジェクト「Nextcloud」を立ち上げている。

 ownCloud FoundationはownCloud開発の母体となり、コミュニティエコシステムを保ちつつコラボレーションを促進し、独立したガバナンスモデルの徹底を図る。すでにWebサイトには、ミッションと憲章(チャーター)、作業グループなどの情報が公開されている。会意権は、個人(Individual)、貢献(Contributor)、組織(Organization)の3種類があり、個人メンバーは無料で参加できる。

 ボードメンバーは、開発に参加するCERN(欧州原子核研究機構)、KonicaMinolta、AARnet、Gesellschaft für wissenschaftliche Datenverarbeitung Göttingen(GWDG)、ownCloud、GEANT、ETH-Zürichの7組織からの7人で構成される。このほか、コミュニティからも貢献メンバー(Contributor Members)を選出する。貢献メンバーの選出プロセスは9月1日に開示されるという。

ownCloud Foundation
https://foundation.owncloud.org/