静的サイトジェネレーターを強化した「Next.js 9.5」が公開
ReactフレームワークのNext.jsは7月28日、最新版となる「Next.js 9.5」を公開した。
Next.jsは米Vercelが開発し、MIT Licenseの下で公開するReactフレームワーク。Vue.js、Node.js、Webpackなどをベースとし、デスクトップ/モバイルアプリケーション、静的Webサイトなどを作成できる。自動コード分割による高速なページ読み込み、CSSとSassサポート、ページベースのルーティングシステムなどの機能を持つ。Next.js 9.5は5月に公開されたバージョン9.4に続く最新版。
バージョン9.3で導入した静的サイト生成(Static Site Generation)手法を拡張するIncremental Static Re-generationがGA扱いとなった。この機能は、構築したサイトに対して静的コンテンツをアップデートできるIncremental Static Generationを強化し、バックグラウンドで再レンダリングすることで、既存のページを更新するメカニズムとなる。
ドメインのサブパス下でプロジェクトをホスティングできるbasePathが設定オプションに加わった。bathPath設定をしたプロジェクトは自動的に指示されたパスからルーティングされる。
また、要求パスを異なる目的地のパスにマッピングできるrewritesオプションが加わった。外部URLなどに一部のルートをプロキシするなどの際に利用できるとしている。リダイレクトのリストを作成できるredirectsキーやheadersプロパティも加わった。
9.4で導入したホットリロード機能(Fast Refresh)を強化し、エラーや警告の改善、ドキュメンテーションなどが加わった。
このほかファイルのキャッシュ効率など多数の強化が図られ、Webpack 5(ベータ )のサポートも加わった。
Next.js
https://nextjs.org/