「SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 2」が公開
ドイツSUSEは7月21日、Linuxディストリビューションの最新版となる「SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 2(SP2)」の一般公開(GA)を発表した。
SUSE Linux Enterprise 15 Service Pack 2(SP2)は、2018年7月に公開されたSUSE Linux Enterprise 15の最新のサービスパック。SP1は2019年6月に公開されている。
Linuxカーネル5.3をベースとし、マルチモーダルデザインとしてモジュラー化を進めた。ハードウェアはx86-64、Arm、IBM POWER、IBM Z、LinuxONEに対応する。SLES 15は13年のライフサイクル(10年は一般サポート、3年は拡張サポート)を持ち、SLES 15 SP2は次期Service Pack 3のリリース後6ヶ月間サポートされる。
クラウドではAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google、IBM、Alibabaなどのパブリッククラウド向けのイメージが新しくなった。AWSでは、大規模なHPCシステムを実装できるようになった。
HPCでは、HPCクラスタ向けワークロード管理ツール「Slurm」をサポートした。多くの実績を持つSAP関連では、SAP HANAとSAP S/4HANAサービスへのマイグレーションも強化した。
コミュニティ版openSUSE LeapでSP2バイナリを利用できるようにすることで、openSUSE Leapから容易にマイグレーションできるようになった。DevOps関連も強化した。Salt経由で管理できるようになり、SUSE Managerなど新しい管理ソリューションとの統合も進めた。
このほかにも、セキュリティ関連で細かな強化が加わった。また、NVIDIA Tegra X1/Tegra X2をサポートしたほか、Raspberry Pi 4のサポートも加わった。
ドイツSUSE
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