「Rust 1.44」リリース、async/awaitの強化などが行われる
プログラミング言語「Rust」の開発チームは6月4日、最新版となる「Rust 1.44.0」の公開を発表した。
RustはMozillaが開発を支援するコンパイル型のプログラミング言語。メモリ効率に優れた高速性や性能、信頼性、開発者の生産性改善などにフォーカスした特徴を備える。
Rust 1.44は、4月に公開したRust 1.43に続く最新版。言語面では、1.36で導入した非同期機能のasync/awaitが、標準ライブラリを無効にする「no_std」属性を有効にした状態でも使えるようになった。また、不要な中括弧を検出して警告する「unused_braces」リントがデフォルトで有効になった。
コンパイラでは、インクリメンタルモード時でも-C codegen-unitsフラグを使用できるようになった。インクリメンタルモードのrustcのコード生成単位のデフォルトが256に引き上げられた。
パッケージ管理Cargoでは、cargo treeコマンドがCargoそのものに統合され、依存性のツリーグラフを表示できるようになった。
このほかにも細かな機能強化が加わっている。