JavaScript/TypeScriptランタイム「Deno 1.0.5」リリース

 JavaScriptランタイムエンジン「Deno」の開発チームは6月3日、最新安定版となる「Deno 1.0.5」を公開した。安定性強化が中心のリリースとなり、新機能はない。

 DenoはJavaScriptエンジンV8をベースとしたランタイム環境。Node.jsを開発したRyan Dahl氏が中心となって開発を進めており、モダンかつセキュアなJavaScript/TypeScriptランタイムを目指している。明示的な指示がない限りファイル、ネットワーク、環境にアクセスせず、依存性インスペクタやコードフォーマッタなどのツールを組み込む。

 Deno 1.0.5は5月に公開した初の正式版の5回目のポイントリリースとなる。1.0公開以来、CLI関連の強化が続いており、すでにTS(TypeScript)依存性解析をRustに書き換えたり、TS型のインポート、Deno.killとDeno.symlink()をWindows向けでの実装などが進んでいた。1.0.5では、101ステータスコードのサポート、BorrowMutErrorインポートの修正などが加わった。

 Deno 1.0.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。

Deno
https://deno.land/