「Firefox 77」リリース、より広い環境でWebRenderが利用可能に
Mozillaは6月2日、オープンソースのWebブラウザ最新版「Firefox 77」を公開した。Windows、macOS、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Firefox 77は5月始めに公開されたバージョン76に続く最新版。Firefoxは現在4週間のリリースサイクルで最新版を公開しており、それに沿うものとなる。
バージョン67で有効になったGPUベースの2Dレンダリングエンジン「WebRender」では、利用できる環境が拡大された。NVIDIAのGPUを搭載したWindows 10ノートPCで、画面解像度が中レベル(3440×1440以下)および高レベル(3440×1440以上)の場合デフォルトでWebRenderを利用するようになっている。
Webページの保存ができるPocketのレコメンド機能が英国でもサポートされた。新しいタブを開くと、「おすすめの記事」が表示されるという機能で、Pocketユーザーコミュニティのデータに基づく。この機能はすでに米国、カナダ、ドイツでは展開済みとなっている。
また、新たにWeb証明書の閲覧と管理ができるabout:certificateページが加わった。セキュリティ修正も行われている。
開発者向けとしては、JavaScriptデバッグ関連機能が大幅に改善された。これによってソースの読み込みなどを高速かつ省メモリで行うことができるという。JavaScriptでは、文字列の置換を行うAPIのString.prototype.replaceAll()のサポートも加わった。
Firefoxは同日、Android向けとなる「Firefox 68.9.0」も公開している。