Mozilla、研究開発助成プログラムMozilla Research Grantsで12のプロジェクトを選出

 Mozillaは7月5日、研究開発資金の助成プログラム 「Mozilla Research Grants」の2019年上半期(1~6月期)の対象として、インターネットとMozillaにとって12の戦略的優先事項として策定した分野に対応する12プロジェクトを選出した。

 Mozilla Research GrantsはMozillaが進める「Open Web」の一環として、開かれたWebの発展につながるプロジェクトに対して開発費用を助成するプログラム。分野としては、Open Webのためのプラットフォーム、ミックスリアリティ、音声・言語・アシスタント、IoTなどの新規分野に合わせて、FirefoxなどMoillaに関連したリサーチも対象とする。公募形式でプロジェクトを募り半年に一度選出する。

 今回は12の分野からそれぞれプロジェクトを選んだ。この中には、音声インターフェイスの信頼性に取り組むミネソタ大学のプロジェクト、ブラウザへのTor統合を強化(HTTP/2とHTTP/3における匿名性と性能)するイリノイ大学のプロジェクト、ブラウザへのプログラミング言語Julia統合を目指すマサチューセッツ工科大(MIT)のプロジェクトなどがある。

 Mozillaに関連するものとしては、ペンシルバニア州立大が進めるRustの汎用関数のベンチマークプロジェクト、ライブイベントにおける遠隔参加”hubs by mozilla”の社会的・空間的な影響を調べるポートランドのコンコーディア大学のプロジェクトなどが選ばれた。

 ユニークなものでは、インドの非営利団体The Centre for Internet and Society(CIS)が進めるインドにおける携帯電話での音声による操作のためのプロジェクトもある。

 Mozillaは、2019年秋より2019年下半期のMozilla Research Grantsの募集を開始するとしている。

Mozilla Research Grants
https://research.mozilla.org/research-grants/