「nginx-1.18.0」リリース
HTTPサーバーおよびリバースプロキシのNginxの開発チームは4月21日、最新の安定版となる「nginx-1.18.0」公開を発表した。
NginxはオープンソースのHTTPサーバーおよびリバースプロキシソフトウェア。軽量かつ高速な動作が特徴で、ロードバランサー、HTTPキャッシュなどの機能も備える。
nginx-1.18は2019年5月に公開されたバージョン1.17に続く最新安定版となる。新しいディレクティブとして「auth_delay」が加わった。1.17.10で導入した機能で、不正なアクセスからサーバーを防ぐため、許可されていないリクエストに対し401応答コードを遅延させて返答するもの。また、grpc_passディレクティブでパラメータを指定する際に変数を利用できるようになった。
limit reqとlimit connにおいて「dry run」モードをサポートした。dry runモードでは、要求処理のレートの上限がないが、共有メモリゾーンでは超過した要求は通常通りとなる。
このほか、応答トランスミッションのレート制限のlimit_rate、limit_rate_afterも強化した。またセキュリティ上の修正も多数加わった。
nginx-1.18はLinux、macOS、Windows、各種UNIXで動作する。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
nginx
http://nginx.org/