NGINX、次期版でQUIC、HTTP/3をサポートへ
NGINX開発チームは5月21日、オープンソースのWebサーバーの最新開発版となる「NGINX 1.17.0」の開発開始を発表した。1.17は2020年4月に安定版が公開される安定版の開発ブランチとなる。
NGINXはオープンソースのWebサーバー/リバースプロキシサーバー。メールプロキシ、TCP/UDPプロキシサーバーなどの機能も持つ。オープンソース版は4億以上のWebサイトで利用されているという。NGINXは2019年3月に米F5 Networksにより買収されている。
NGINXは新機能の開発を行う開発ブランチであるMainline、安定版のStableの2つのバージョンを持ち、NGINX 1.17はMainlineの最新版となる。Stableは年1度のリリースサイクルを持ち、4月に公開された1.16.0が最新バージョンとなる。
帯域制限を設定するlimit_rateディレクティブで変数のサポートを強化するほか、設定ファイルを読み込むincludeディレクティブがifブロックを含む全ての設定で使用できるようになる。
また、新しいネットワークプロトコルとして、QUIC、HTTP/3のサポートについても作業を進めることを明らかにしている。「大きな作業となるがNGINX 1.17開発サイクル中に実現できそうだ」との見通しを示している。
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