プログラミング言語「Julia 1.4」リリース

 プログラミング言語「Julia」の開発チームは3月22日、最新版となる「Julia 1.4」を公開した。

 Juliaは高度な計算処理から汎用的な処理までをカバーするオープンソースのプログラミング言語。動的型付けを基本としつつ、型注釈などの静的型言語の機能も取り入れているほか、ネイティブコードへのコンパイルが可能で処理速度が高速である点などが特徴。非同期I/Oやデバッグ、ロギング、プロファイル、パッケージマネージャといった機能も提供する。ライセンスはMIT License。

 Julia 1.4は、2018年8月に公開された正式版1.0のポイントリリースとなる。言語面での新機能として、「import Base.:+」などの表記ができるようimport文の仕様が変更されている。

 ライブラリでは、唯一の要素を返す「only(x)」が加わり、Iteratorのサブモジュールとしてtakewhile、dropwhile、accumulateが加わった。@evalpolyマクロと同様の役割を持ち、より柔軟で効率の良いevalpolyが加わった。

 モジュールまたはサブモジュールのパッケージルートディレクトリを返すにあたって、「dirname(dirname(pathof(ModuleName)))」よりシンプルな方法として「pkgdir(ModuleName)」が加わった。標準ライブラリでも多数の細かな強化が加わっているほか、マルチスレッド機能も強化された。

 そのほか、WindowsビルドインストーラーがInno Setupベースのものに変更され、またインストーラーのコマンドラインパラメーターも変更されている。

Julia
https://julialang.org/