米Oracle、「Java 14」をリリース

 米Oracleは3月17日(米国時間)、「Java 14(Oracle JDK 14)」の一般公開を発表した。

 Java 14は2019年9月に発表したJava 13に続く最新のメジャーリリース。OracleはJavaを6か月おきにリリースするサイクルを導入している。

 instanceof演算子向けのパターンマッチング(JEP 305)やRecords(JEP 359)をプレビュー機能として導入した。また、Text Blocks(JEP 368)はJava 13に続き2回目のプレビューとなっている。パターンマッチング導入により、共通のボイラープレート的なコードの必要性が削減され、タイプセーフなコードが可能になるという。Recordsはイミュータブルなデータを保持するクラスを宣言するためのシンタックスで、型のクラスにおけるボイラープレートコードの削除、データをデータとしてモデリングできるなどのメリットがあるとしている。

 また、Switchを式で使えるようになった(「Switch Expressions」、JEP 361)。さらにJavaプログラムが安全かつ効率よくJavaヒープ外部のメモリにアクセスできる「Foreign-Memory Access API」がインキュベーター機能として導入された(JEP 370)。

 JDK Flight Recorder(JFR)データを継続的なモニタリングのためにエクスポーズすることで、JFRデータへのアクセスを簡素化するJFR Event Streaming(JEP 349)、どの変数がNullなのかを記述することでNullPointerExceptionsの利便性を改善する「Helpful NullPointerExceptions」(JEP 358)なども加わった。

 「NUMA-Aware Memory Allocation for G1」として、NUMAシステム上のG1ガベージコレクターの性能を強化した。低遅延のZ Garbage Collector(ZGC)が、WindowsとmacOS(JEP 364/JEP 365)で利用できるようになった。

 このほか、多数の機能強化が加わっている。JDK 14はOracleのWebサイトより入手できる。

Java
https://www.oracle.com/java/