6か月リリースサイクルに基づく「JDK 10」が公開

 米Oracleは3月20日、Java Standard Edition 10の実装となる「JDK 10」のGA(一般公開)版を発表した。新しいリリースサイクルに基づく初のリリースとなる。

 Java 10は2017年9月に公開されたJava 9に続くもの。Java開発チームは2017年秋にリリースサイクルを6か月に変更することを発表しており、新しいリリースサイクルの下でリリースする最初のバージョンとなる。本バージョンのサポートは6か月間で、9月に予定している次期JDK 11は3年間サポートされる長期サポート版(LTS)となる。

 ローカル変数での型推論により、イニシアライザでローカル変数の宣言に型推論を拡張した。G1ガベージコレクタ向けのフルガベージコレクションが並列化され、遅延を改善する。また、ガベージコレクタインターフェイスも導入した。

 アプリケーションクラスのデータ共有により、起動時間と使用メモリを最適化できるようになった。既存のクラスデータシェアリングを拡張するものとなる。

 Project Metropolisとして開発されていたJavaベースのJIT(Just In Time)コンパイラGraalを実験導入した(Linux/x64プラットフォームのみ)。JVMオプションを3種類追加し、Docker使用時のシステムメモリの制御を改善する。

 JDK 10はプロジェクトのWebサイトよりWindows版、macOS版、Linux版を入手できる。ライセンスはGPLv2(クラスパス例外付き)。

JDK 10
http://jdk.java.net/10/