React.js向けのアプリケーションフレームワーク「Next.js 9.3」リリース

 React.jsアプリフレームワークのNext.js開発チームは3月10日、「Next.js 9.3」を公開した。静的にコンテンツを生成するStatic Site Generation(SSG)機能の強化やプレビューモードの導入などが行われている。

 Next.jsは米ZEITが開発しオープンソースソフトウェアとして提供するWebアプリケーションフレームワーク。JavaScript向けユーザーインターフェイス(UI)構築フレームワークのReact.jsと組み合わせて利用する。デスクトップおよびモバイルアプリケーションの開発に対応し、さまざまなアプリケーションを作成できる。ライセンスはMIT License。

 Next.js 9.3は、2019年7月に公開された9系の最新版となる。

 Next.jsはリクエスト時にサーバー側でページ内要素をすべて含むHTMLを動的に作成してクライアントに送信するServer Side Rendering(SSR)とSSGの両方の機能を備えているが、9系で導入したAutomatic Static Optimization機能を強化し、新しいコンテンツのフェッチ手法としてgetStaticProps(ビルド時にデータをフェッチ)とgetServerSideProps(データを元に事前レンダリングするダイナミックルートを特定)を導入した。パラメーターがダイナミックルート向けに静的なページを生成するgetStaticPathsも加わった。getStaticPropsの導入により、静的に生成されたページを迂回してドラフトを表示するプレビューモードも加わった。

 グローバルのスタイルシートでSCSS形式がサポートされ、直接インポートできるようになった。「.module.scss」を活用し、module.scssファイル命名規則を使ったCSS Modulesのサポートも加わった。

 このほかにも多数の細かな機能が加わっている。

Next.js
https://nextjs.org/