クラウド上で動作するアプリケーションの管理・デプロイフレームワーク「Apache Brooklyn 1.0」リリース

 Apache Software Foundationは3月3日、分散型アプリケーションの管理ツール「Apache Brooklyn 1.0」を発表した。

 Apache Brooklynはクラウド上で動作する分散型アプリケーションのモデリングおよびモニタリング、管理のためのフレームワーク。2015年にApache Software Foundationのトップレベルプロジェクトとなっていた。自律型コンピューティングに着想を得ており、クラウドアプリケーションの管理仕様である「OASIS CAMP」やデプロイのための仕様である「TOSCA」の両標準をサポートしている。

 YAML形式でアプリケーションの情報やデプロイ・実行に必要なコンポーネントの情報、デプロイ時に必要となる処理などを記述(モデリング)することで、それを元にアプリケーションのデプロイや管理を行える。デプロイ・管理できるプラットフォームとしてはAmazon EC2など20種類以上のパブリッククラウドをサポートしており、プライベートクラウドやベアメタル環境でも利用できる。REST APIを使った自動化、Webコンソールを使ったモニタリングなどが可能。

 本バージョンではモデリングのためのツールである「Blueprint Composer」でドラッグ&ドロップで操作できるWebベースのUIが強化された。また、パワーユーザー向けのREST APIとCLIツールも改善した。

 Apache Brooklyn 1.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Brooklyn
https://brooklyn.apache.org/