アプリケーションモデリング・管理ソフト「Apache Brooklyn」がASFのトップレベルプロジェクトに昇格
Apache Software Foundation(ASF)は11月23日(米国時間)、アプリケーションモデリングやモニタリング、管理のためのソフトウェア「Apache Brooklyn」がトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格することを発表した。
Apache Brooklynは米Cloudsoftが2011年に作成したアプリケーションのモデリングおよびデプロイ、管理のためのソフトウェア。2014年5月にApache Software Foundation(ASF)に寄贈され、以来ASFのインキュベーター(孵化段階)プロジェクトとしてプロジェクトが進められてきた。今回ASFのメリトクラシー(能力主義)的なプロセスと考え方の元でコミュニティと製品がガバナンスされていると判断され、トップレベルプロジェクト(TLP)に昇格することが決定した。
Brooklynはアプリケーションの記述をテキストファイルで保存するブループリントを利用したモデリング、オートノミックコンピューティング理論を土台としたポリシーベースの管理などの特徴を持ち、Amazon、CloudStack、OpenStack、SoftLayerなど20種類以上のパブリッククラウドやプライベートクラウド、サーバー、Dockerコンテナで利用できる。REST APIを利用した自動化、Webコンソール経由でのビューや修正により、ダウンしたコンポーネントの再起動や置き換え、負荷分散、拡張などを行うことができる。これらの特徴を利用して、複数のデータセンターやクラウドをまたいでのサービスの統合を容易に行うことができるという。
最新版は9月に公開されたバージョン0.8。ディストリビューションとソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache Brooklyn
https://brooklyn.incubator.apache.org/