FSF、Forgeサイトを2020年内に開設へ。OSSの開発がOSSでないプラットフォームで行われている状況を問題視

 Free Software Foundationは2月25日、コードホスティングおよびコラボレーションプラットフォームを年内に立ち上げる計画を発表した。

 FSFが開始を予定しているのは、「Forge」などと呼ばれる、マージリクエスト、バグトラッカーなどの機能を備えたコードのホスティングおよびコラボレーションプラットフォーム。FSFはすでに同様の機能を提供するサイト「Savannah」を運営しているが、新しいプラットフォームはこれを補完するものとなる。Savannahのサポートと改善についても継続するとしている。

 フリーソフトウェアにとってインフラは重要だが、現時点では多くのフリーソフトウェアの開発においてソースコードを公開していないForgeサイトが使われており、FSFはプロプライエタリなソフトウェアの使用を奨励する事態となっていると問題点を指摘している。

 FSFの技術チームはすでに、自分たちのプロジェクトで利用できる「倫理的なWebベースのソフトウェア」のレビューに入っているという。評価中のプロジェクトとしては「Pagure」「Gitea」「Sourcehut」などが挙がっている。

 FSFが計画中のForgeでは、ソースコードやシステム運用方法についてのドキュメントを公開するという。また、ボランティアがプロジェクトの方向性を決め、改善することを歓迎するとしている。

Free Software Foundation
https://www.fsf.org/