Red HatがOpenStackディストリビューション「Red Hat OpenStack Platform 16」を発表

 Red Hat(米IBM傘下)は2月20日(米国時間)、OpenStackのディストリビューション「Red Hat OpenStack Platform 16」を発表した。2019年10月にリリースされたOpenStackの20番目のリリースとなる「OpenStack Train」をサポートし、Trainの新機能が取り込まれている。

 Red Hat OpenStack Platformはオープンソースのクラウド基盤であるOpenStackとRed Hat Enterprise Linuxを組み合わせたプラットフォーム。プライベートクラウド構築などに利用できる。

 Red Hat OpenStack Platform 16は、2019年9月に公開されたRed Hat OpenStack Platform 15に続く最新版。OpenStackは2019年10月にリリースされた「OpenStack Train」や2019年4月にリリースされた「OpenStack Stein」、2018年8月にリリースされた「OpenStack Rocky」をサポートし、RHELは同年5月にGAとなったRHEL 8をベースとする。

 長期サポートライフサイクルとして、最大5年間同一のプラットフォームバージョンを利用できるよう設計が行われた。ストリームリリース機能により、プラットフォームの完全なアップデートを行うことなく新機能にアクセスできるという。

 また、OpenStackのCells v2を利用してマルチセル実装が可能になり、Open Virtual Network(OVN)で内部APIトラフィックの暗号化(TLS/SSL)が可能になったほか、OVNをIPv6上に実装できるようになった。

 これらを含め合計で1000以上の新機能と既存機能の強化が図られているという。

Red Hat
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