OpenStack発のコンテナ実装「Kata Containers 1.0」リリース

 Kataコミュニティは5月23日、軽量の仮想マシン実装「Kata Containers 1.0」を公開した。Open Container Initiative(OCI)互換で仮想マシンとコンテナの要素を兼ね備えるという特徴を持つ。

 KataContainersは軽量の仮想マシンの標準実装を作成するプロジェクト。OpenStack Foundationの下で開発が進められている。

 IntelのClear ContainersとHyper runV技術を組み合わせて実装されているのが特徴。コンテナのように動作し、仮想マシンの特徴であるワークロードの隔離(カーネルを共有しない)とセキュリティを備える。Clear Containersは仮想マシンを使うOpen Container Initiative(OCI)やKubernetes Container Runtime InterfaceのOCI実装であるCRIと互換性のあるランタイムで、Hyper runVは仮想化の隔離とコンテナの高速さの実現を目指すハイパーバイザー非依存Dockerランタイムプロジェクト。

 Kata ContainersもOCI、CIRに準拠しており、同じくOCIに準拠しているDockerやKubernetesといったコンテナエコシステムとシームレスに統合できる。

 2017年12月にプロジェクトが発表され、半年での正式版公開となった。ハードウェア仮想化コンテナ向けの仮想マシンエージェント、ランタイム、プロキシ、Shim、カーネル、QEMU 2.9パッケージで構成される。ライセンスはApache License 2。

 Kata ContainersはLinuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Kata Containers
https://katacontainers.io/