「Wine 5.2」リリース、UTF-8のサポート改善や細かな修正が多数行われる
LinuxやBSD系OSでWindowsアプリケーションを動かすためのWindows API実装「Wine(Wine Is Not an Emulator)」の開発チームは2月16日、最新安定版「Wine 5.2」の公開を発表した。
Wine 5.2は、1月に公開されたバージョン5系の2回目のポイントリリースとなる。コードページマッピングテーブルの互換性を強化し、nullディスプレイドライバーを実際のドライバーとして使えるようになった。
リソースとメッセージコンパイラでUTF-8のサポートを改善し、WindowsのucrtbaseをCランタイムとして使用する際の不具合も修正した。
このほかにも、PDF-XChange Viewer、Lineage 2、OllyDbg 2系などアプリケーションの動作を改善し、Direct3DShaderValidatorCreate9()の実装も進めた。細かなバグの修正が多数加わっている。