Wine、最新開発版の「Wine 4.10」を公開

 UNIX系OSなどでWindowsアプリケーションを動かすためのAPI集であるWine開発チームは6月10日、最新の開発版となる「Wine 4.10」を公開した。

 Wine(Wine is Not an Emulator)は、WindowsアプリケーションをMac OS X、Linux、BSD系OS、Solarisなどの上で実行するためのWindows API実装。プロジェクトの名称通り、エミュレータではなく、Windows APIコールをPOSIXコールに変換することで高速なプログラム実行を実現する。

 Wine 4.10は、5月末に公開されたバージョン4.9に続く最新の開発版。安定版は、1月に公開された4.0の最新のポイントリリースであるWine 4.0.1。

 多数のDLLがデフォルトでPE形式のファイルとして構築された。また、ドライバのインストールサポートを拡充した。Media Foundation APIの同期を強化し、オーディオドライバの音量調整も改善した。そのほか、合計で44のバグも修正された。

 Wine 4.10はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Wine
https://www.winehq.org/