オープンソースの動画エディタ「OpenShot 2.5」リリース、多くの新機能導入や機能強化が行われる
動画エディタ「OpenShot」プロジェクトは2月8日、「OpenShot 2.5.0」を公開した。他ソフトウェアとの連携強化や、データ復旧などの機能強化が加わっている。
OpenShotはWindowsおよびmacOS、Linuxで動作するオープンソースの動画エディタ。さまざまな動画/音声/画像フォーマットをサポートし、動画編集やエフェクトの適用、アニメーションの作成といった機能を備える。ライセンスはGPLv3。
OpenShot 2.5は2017年に公開されたバージョン2.4に続く安定版。多数の機能が加わっており、「過去最大のリリース」としている。
実験的ながらハードウェアアクセラレーションに対応した。対応するエンコーダ/デコーダを持つシステムでは、CPUを利用せずに動画データのエンコードとデコードができるようになり、性能を改善できるという。条件によっては、30〜40%の改善も期待できるとしている。
Appleの「Final Cut Pro」などで使われるEDLやXML形式での各種メタデータのインポートや、OpenShotからのEDL/XML形式でのエクスポートに対応した。また、Blenderで使われているファイルフォーマットのサポートも追加された。
キーフレームシステムを書き直し、性能を改善した。クリップの点数が多かったり、長いクリップが含まれる場合に性能が劣化することがあったが、書き直しにより値全体をキャッシュするのではなくリアルタイムの補間値を利用できるようになった。
データ保護では、直前の保存からのリカバリや自動バックアップ機能が加わった。保存の前にリカバリフォルダに.ospプロジェクト全体のコピーが作られ、古いバージョンのデータを保存フォルダにコピーするといったことが可能になった。完全ではないものの、大規模なデータ損失を予防し、復旧の方法が増えるとしている。
このほかにも、サムネイル生成の強化など多数の機能強化が加わっている。
OpenShot
https://www.openshot.org/