英Canonicalが「Anbox Cloud」を発表、クラウドゲームなどモバイルアプリ向けクラウド

 英Canonicalは1月21日、モバイルクラウドコンピューティングプラットフォーム「Anbox Cloud」を発表した。コンテナ内で動作するAndroid環境を提供するサービスで、クラウドゲームなどの利用に適しているという。

 Anbox Cloudは、AndroidをゲストOSとして使うワークロードをコンテナとして提供するサービス。これを利用して、クラウドからアプリケーションを配信できる。モバイルアプリケーションを安全に、スケールする形で配信できるとしている。

 Anbox Cloudで配信されるアプリケーションはクラウド側で実行されるため、端末のリソース使用量が少なくなるのが特徴。利用例としてクラウド経由で配信するクラウドゲーム、企業のワークスペースアプリケーション、ソフトウェアのテスト、モバイルデバイスの仮想化などが考えられるとしている。

 コンテナ技術にはLXDを採用する。これによって高密度に仮想化されたAndroid環境を提供できるという。リモートのインフラプロビジョニングにはMAAS(Metal as a Service)、実装管理などの自動化ツールにJujuなどのCanonical技術が利用されている。

 ARM系プロセッサを手がけるAmpereやIntelといったハードウェアメーカーや、クラウドサービスを手がけるPacketとも提携し、密度、GPUモデル、コスト効率の最適化や、サービス構築支援などを行う。

Anbox Cloud
https://anbox-cloud.io/