英Canonial、創業者のMark Shuttleworth氏がCEOに復活

 英CanonicalのCEOに、創業者で以前CEOを務めていたMark Shuttleworth氏が復帰する。現在CEOを務めるJane Silber氏が4月12日、公式ブログで発表した。CEOの交代は2017年7月の予定だ。

 Silber氏は2004年にCOO(最高執行責任者)としてCanonicalに入社、その後2010年に当時CEOを勤めていたShuttleworth氏によりCEOに抜擢された。

 Silber氏は退任を告げるブログで、Canonicalが企業として「成長を加速する段階に入った」と新たな時代を迎えようとしていることを示唆した。一方でCEO交代は突然の決定ではなく、CEO就任時に5年間と言う期限が条件で引き受けたと説明している。CEO就任からすでに7年目であり、少し前から移行に向けた準備として、幹部チームの強化や様々な面から企業の整理を進めていたと言う。CEO交代の7月までの間に正式に知識と責任の移管を進める。7月にShuttleworth氏にCEOの座を譲った後は、取締役としてCanonicalに関わる。

 CEOに返り咲くShuttleworth氏は南アフリカ生まれの起業家。デジタル証明書とインターネットセキュリティのThawte Consultingを創業、その後VeriSignに売却した。それにより得た富で宇宙を旅行したことでも知られている。

 Canonicalは「Ubuntu」ディストリビューションの開発と商用サポートを目的に2004年に英ロンドンで創業、以来2010年にShiber氏がCEOに就任するまで、CEOとしてCanonicalを率いた。CEOを退いた後は、創業者として製品のデザインなどにフォーカスしていた。

英Canonical
http://www.canonical.com/