クラウドサービスの相互運用性目指す「Apache Libcloud 1.0」公開、コンテナ型サービスにも対応

 The Apache Software Foundation(ASF)は6月22日(米国時間)、複数の異なるクラウドサービスに対し統一的なAPIでアクセスを行うことを目指す相互運用性ライブラリ「Apache Libcloud v1.0」を発表した。Dockerコンテナの対応などの機能が加わっている。

 Apache Libcloudは2009年に立ち上がったプロジェクトで、複数のクラウド事業者のクラウドサービスを単一のAPIで管理できることを目指すPythonライブラリ。マルチクラウドの抽象化をIaaS、DNS、ストレージ、アプリケーション負荷分散、バックアップなどのPaaSにもたらすとしている。Amazon、Apache CloudStack、Google、Microsoft Azure、OpenStack、VMwareなどの50以上のパブリッククラウドサービスで利用できるという。管理者のほかDevOpsツールや、クラウド事業者によるマルチクラウド統合などにも使われているという。

 Libcloud 1.0では、IaaS、PaaSに加えてコンテナ・アズ・ア・サービス(Container-as-a-Service)として「Amazon EC3 Container Service(ECS)」および「Google Cloud Container Engine(GKE)」と、オンプレミスのKubernetesおよびDockerに対応した。たとえばDockerでは、Dockerコンテナをプライベートクラウドとパブリッククラウドの両方で実装できるAPI抽象化を備える。

 Apache LibcloudはプロジェクトのWebサイトより入手できる。Pythonはバージョン2.5/2.6/2.7、3、PyPyをサポートする。

Apache Libcloud
https://libcloud.apache.org/