「Red Hat Enterprise Linux 8.1」リリース、ライブカーネルパッチをサポート

 Red Hat(米IBM傘下)は11月5日(米国時間)、Linuxディストリビューションとなる「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 8.1」をリリースした。ライブカーネルパッチをフルでサポートするなどの強化が加わっている。

 Red Hat Enterprise Linux 8.1は5月に公開されたRed Hat Enterprise Linux 8系の最初のポイントリリース。Red Hatは先にマイナーリリースを6か月おきに公開するリリースサイクルを発表しており、これにもとづいたものとなる。

 新たにシステムを再起動せずにカーネルを更新できる仕組みであるライブカーネルパッチがフルサポートされた。また、コンテナ向けのSELinuxプロファイルも導入した。これにより、より細かにセキュリティポリシーを設定して、コンテナ化されたサービスがホストシステムのリソースにアクセスするのを調整できるとしている。

 管理関連では、RHELサブスクリプションに含まれる「Red Hat Insights」機能を利用し、設定などのシステム問題に運用環境に影響が出る前に対応する仕組みが導入された。Red Hat Insightsにはオンプレミス、それにAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどのパブリッククラウド上での運用のためのルールが1000種以上あり、SAP HANAやMicrosoft SQL Serverなどのワークロードをサポートする。

 そのほか、ストレージ、ネットワーキングなど特定の機能を処理するためのRHELサブシステムを設定できる「Red Hat Enterprise Linux System Roles」が新たに加わった。既存のRHEL 8向けAnsibleシステムロールを拡大するもので、設定の自動化を補完できるとしている。ハイブリッドクラウドアプリケーション開発関連も強化が加わっている。

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