実装したコードをさまざまな言語のソースコードに変換できるプログラミング言語「Haxe 4.0」リリース
プログラミング言語・クロスコンパイラのHaxe開発チームは10月26日、最新のメジャーリリースとなる「Haxe 4.0」を公開した。
Haxeは強い型付け機構を備えたプログラミング言語。クロスプラットフォームのツールやフレームワークを構築できるクロスコンパイラ、クロスプラットフォーム標準ライブラリなどを備える。JavaやC++のようなオブジェクト指向言語の利用者であれば簡単に学習でき、実装したコードはさまざまなプラットフォームで動作するバイナリコード、もしくはJavaScriptやC++、C#、Java、PHP、Python、Luaなどのソースコードに変換できる。開発母体はHaxe Foundationで、コンパイラはGPLv2以降、標準ライブラリはMIT Licenseなどで提供されている。
Haxe 4では新たに関数型シンタックスを導入した。戻り値の型と引数を明確に分離するため、セルフドキュメントやIDEサポートを改善できるとしている。アロー関数も導入した。
Unicodeのサポートが加わった。ビルトインのインタープリタでは、最初から書き直したEvalを導入した。これまでのものと比較して速度と堅牢性が改善し、マクロとスクリプトの実行が高速になるという。
関数名を使うカスタムプロパティのアクセサのサポートが終了となった。3系ですでに非推奨になっていたもので、今後はsetとgetを利用してプロパティの宣言をするようになる。
このほか、null-safetyの実験導入など多数の強化が加わっている。
Haxe
https://haxe.org/