米Microsoft、安全な投票システムを実現するためのソフトウェア「ElectionGuard」をオープンソースで公開
米Microsoftは9月24日、安全な投票システムのソフトウェア開発キット(SDK)「ElectionGuard」をオープンソースとして公開したことを発表した。ライセンスはMIT Licenseを採用する。
ElectionGuardはMicrosoftが5月に発表していたプロジェクト。安全、透明性があり、アクセシビリティに配慮した投票システムを構築できるとする。
準同型暗号を利用し、任意の電子システムによって記録された投票を暗号化することで安全と機密性を保つことができるとしている。Microsoftによると、米国の主要な投票システムメーカーとElectionGuardの活用について協業を行なっているという。
公開されたのは、投票の暗号化、解読、鍵生成、集計などの中核となる機能を含むCore ElectionGuard API SDK、独立して集計の検証ができるVerifierアプリケーションのリファレンス実装、Ballot Marking Device(BMD)のリファレンス実装、仕様/ドキュメンテーション/学術的な詳細の4つのリポジトリ。
Core ElectionGuard API SDKはCで書かれており、外部の投票システムにエンドツーエンドの検証と暗号化機能を加えることができるとしている。
ElectionGuardはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
ElectionGuard
https://github.com/microsoft/ElectionGuard-SDK