IoTデバイス向けモジュール型OS「Apache Mynewt 1.7」リリース

 IoTデバイス向けのリアルタイムOS(RTOS)「Apache Mynewt」開発チームは8月5日、最新版となる「Apache Mynewt 1.7.0」を公開した。

 Apache MynewtはIoTデバイスなどの制限のある環境に向けた組み込み向けモジュールOS。リアルタイムOS(RTOS)、フラッシュファイルシステムなどの機能を持つ。TCP/IP、UDPをネイティブでサポートし、Bluetooth Low Energy 5、Bluetooth Mesh、WiFi、LoRaWANなど様々な通信技術を含むネットワークスタックを備え、セキュリティも特徴とする。

 Apache Mynewt 1.7は、4月に公開したバージョン1.6に続く最新版。

 Dialog SemiconductorのDA1469x MCU(ARM Cortex-M33)のサポートを強化した。ランタイムレベルでの汎用タスクを作成したり削除するTaskpoolパッケージが加わり、汎用のデータストリーミングインターフェイスを定義するパッケージも加わった。

 Newt Toolも強化し、RSA3072のサポート、エラーリポートの改善、ELFタイムスタンプに基づいて画像バージョンを自動生成する機能などが加わった。Newt Manager(newtmgr)でもGo言語1.12のサポート、コマンドラインからのOMPリソース特定などの機能強化が図られている。

 ブートローダーも新しくなり、mcubootを利用するようになった。古いbootutilsは削除されている。

 このほか、Mempools、spiflashなども強化されている。

Apache Mynewt
https://mynewt.apache.org/