ブラウザ上で動作するリッチテキストエディタ「CKEditor 5 v12.3」リリース、文字数カウント機能などが加わる

 WYSIWYGエディタ「CKEditor」開発チームは7月18日、Webブラウザ上で動作するリッチテキストエディタコンポーネント「CKEditor 5 v12.3.0」を公開した。文字数カウントなど要望の高い機能を導入した。

 CKEditorはポーランドCKSourceが開発するオープンソースのテキストエディタコンポーネント。CKEditor 5はさまざまな用途に使えるWYSIWYGフレームワークで、モジュラー構成、カスタマイズ性などの特徴を持つ。 旧バージョンである「CKEditor 4」系も並行してリリースされており、CKEditor 4は2023年までサポートされる。

 CKEditor 5 v12.3は、6月に公開されたCKEditor 5 v12.2に続く最新版。リッチテキストエディタの機能としては、自動テキスト変換(autocorrect)が加わった。事前設定済みのテキストスニペットに代わるものとなり、たとえば商標を表す「(tm)」を自動的に「™」記号に変換するといったことができるという。事前設定済みだが、自分でルールを定義することも可能。

 要望が多かったという文字数のカウント機能も導入したほか、テキストブロックのインデントも可能になった。同じく要望が多い機能として、リンクデコレーションも導入した。新しいタブで開くリンクをマークするtarget、ダウンロードするdownloadなどのリンク属性を用意し、自動と手動の両モードで利用できる。

 クラッシュ時に自動で再起動するWatchdogも加わった。保存されているデータを利用して直前の状態で再開できるという。画像のアップロード機能では、アップロードされた画像をBase64でエンコードして埋め込む機能を提供するBase64 image upload adapter pluginが新たに提供される。

 このほか、バグの修正によってAndroidでの入力が改善するなど、多数の細かな機能強化が加わっている。

CKEditor
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