ブラウザ上で動作するHTML編集コンポーネント「CKEditor 5 v12.2」リリース

 JavaScriptで実装されたWebブラウザ上で動作するWYSIWYGエディタ「CKEditor」開発チームは6月11日、CKEditor v5系の最新安定版となる「CKEditor 5 v12.2.0」を公開した。

 CKEditorはポーランドCKSourceが開発し、オープンソースで提供sらえているWebブラウザ向けのエディタコンポーネント。WYSIWYGエディタ「CKEditor 4」系に加え、2018年7月にJavaScriptリッチテキストエディタの「CKEditor 5」系をリリースした。CKEditor 4系のサポートは2023年まで。

 CKEditor 5 v12.2は3月に公開したv12の最新のポイントリリースで、安定性にフォーカスした強化が図られた。

 CKEditor 5はMVC(モデル・ビュー・コントローラ)アーキテクチャを持つES6、カスタムデータモデル、バーチャルDOMなどの特徴を持つ。

 インラインの注釈機能のためにコンテキストバルーンを導入した。インライン編集オプションとしてコメントなどの表示に用いられ、コラボレーション体験を改善するという。変更追跡モード時に作成されたコメントと提案もインラインでバルーン機能を使って表示されるようになった。

 12.1で導入した言及機能を改善し、言及を提案するパネルの表示を調整したり、言及のUIとリンクのUIの衝突を修正するなどの強化が加わった。

 エディタ側でも、インラインスタイルでのCompositionの動作を安定させるなど細かな調整が加わっている。

 CKEditor 5 v12.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

CKEditor
https://ckeditor.com/