分散処理フレームワーク「Apache Storm 1.2.3」リリース
分散処理フレームワークApache Stormコミュニティは7月18日、最新安定版となる「Apache Storm 1.2.3」を公開した。
Apache Stormは分散型ストリーミング処理のためのフレームワーク。Clojureプログラミング言語で書かれており、ストリームデータの処理を簡単に実装できる。任意のプログラミング言語を使用でき、既存のデータベース技術との統合も容易といった特徴を持つ。リアルタイム分析、オンライン機械学習、継続的計算処理、分散型RPCなどさまざまな用途に活用できる。
Apache Storm 1.2.3は2018年2月に公開された1.2系の最新のポイントリリースとなる。なお、プロジェクトは5月に最新の2.0を公開している。
zookeeperクライアントを3.4.13にアップグレードした。3.4.13ではクラウド環境向けの修正が加わっている。また、スレッド間でメッセージをやり取りするための高性能データ構造のDisruptorがバージョン3.3.11に、コネクションプールライブラリのHikariCPが2.4.7になった。
このほか、トポロジー名をStormクライアントで検証するように変更された。KafkaSproutでは、ArrayListではなくLinkedListを使うように変更した。
これらに加えて細かなバグ修正も多数加わっている。
Apache Storm
https://storm.apache.org/