Linuxディストリビューション「Mageia 7」リリース
Linuxディストリビューション「Mageia」の開発チームは7月1日、最新版となる「Mageia 7」のリリースを発表した。
Mageiaは2010年にMandriva Linuxのフォークとしてスタートしたプロジェクト。デスクトップおよびサーバー向けのLinuxディストリビューションを開発・提供している。
Mageia 7は2017年7月の6系リリースに続く最新のメジャーリリースとなる。採用するLinuxカーネルのバージョンは5.1.14。
ARMサポートを強化し、実験扱いとしてaarch64とARMv7向けのコアを用意した。いっぽうでARMv5のサポートは無くなっている。現段階ではインストーラーは用意されていないが、数か月以内に人気のあるARMデバイス向けのインストールイメージの提供を計画しているとのことだ。
バージョン6で導入したDNFパッケージマネージャはバージョン4.2.6となり、PythonからC++への書き換え、libdnfライブラリへの移行などにより性能が改善されているという。
ソフトウェアリポジトリのAppStreamも強化した。AppStreamはDNFとPackageKitが使うRPM MetaData(RPM-MD)リポジトリと同じメタデータを使っており、GNOME SoftwareやPlasma Discoverなどのツールがこのメタデータを活用して、アプリケーションの検索や管理を支援する。
RPM-MDではフォーマットがgzipに代わってzchunkとなり、メタデータの差分のみをダウンロードするため容量の削減が図れるとしている。zchunkはのdnfdragora、gnome-software、discoverなどでサポートされている。
インストール後に表示される画面を改善し、ISOイメージをメモリデバイスに書き込むIsodumperではチェックのルーティンを改善した。
PlasmaDesktopがバージョン5.15.4に、GNOMEが3.32に、Xfceが4.13.4となった。このほか、rpm 4.14.2、MESA 19.1、Firefox 67、Chromium 73、LibreOffice 6.2.3などパッケージも新しくなった。
Mageia 7はプロジェクトのWebサイトにで32ビット/64ビットアーキテクチャ向けのインストーラーを入手できる。64ビット(Plasma、GNOME、Xfce)と32ビット(Xfce)向けのDVDも用意する。
Megeia
https://www.mageia.org/