Mandrivaからフォークした「Mageia」、初の正式版リリース

 Megeiaコミュニティは6月1日、Linixディストリビューション「Mageia 1.0」をリリースした。Megeiaは「Mandriva Linux」の開発者が2010年9月に立ち上げたプロジェクトで、約9ヶ月での正式版リリースとなった。

 Megeiaによると、2010年9月にコミュニティを立ち上げて以来、10以上のチームから合計100人以上の貢献者が開発に関わったという。ソースパッケージは7389あり、180人以上から合計1万1700ユーロを越える寄付金が集まったと報告している。MageiaのWebサイトは21言語に対応しており(日本語は未対応)、ディストリビューションは日本語を含む161言語に対応している。

 初の正式版は、Linuxカーネル2.6.38をベースとし「Mandriva 2010」の流れを汲む。パッケージ管理ツール、システム設定ツールなどを用意した。

 デスクトップ環境は、KDE SC 4.6.3、GNOME 2.32、Kfce 4.8.1、LXDE、それにOpenboxやWindowMakerなどのウィンドウマネージャがある。アプリケーションは、Webブラウザ(Firefox 4.0.1、Google Chrominum 11.0.696.65、Ephiphany 2.30.6)、電子メールクライアント(KMail 4.4.11.1、Thunderbird 3.1.10、Evolution 2.32.2)、オフィス(LibreOffice 3.3.2.2、Calligra Suite)、IMやIRCなどの通信、仮想化、グラフィックスなどをそろえた。IDEはAnjuta、Eclipse、Netbeans、KDevelopをサポートする。

 32ビットと64ビットに対応、ダウンロードページよりISOイメージを入手できる。Mandrivaユーザー向けのマイグレーションガイドを用意しており、Mandriva Linux 2010.1または2010.2のユーザーはMageiaに直接アップグレードできるという。

Mageia
http://mageia.org/

ダウンロード
http://mageia.org/downloads/