MandrivaフォークのMageiaが3回目のリリースとなる「Mageia 4」がリリース
Linuxディストリビューション「Mageia」の開発チームは2月1日、最新版「Mageia 4」をリリースした。MageiaはMandriva Linux(旧名称はMandrake Linux)からフォークしてスタートしたLinuxディストリビューション。本バージョンではLinuxカーネル3.12を採用、デフォルトのブートローダーにGRUBを採用するなど安定性とパフォーマンスを強化した。
Mageiaは安全性、安定性、持続性のあるシステムを目指して開発されているLinuxディストリビューション。2010年にプロジェクトが発足し、2011年6月に最初のリリース「Mageia 1」を公開した。Linuxディストリビューションを紹介するサイト「DistroWatch.com」内の人気ランキングでは現在Mint、Ubuntu、Debianに次ぐ4位というポジションを得るなど、海外では一定の人気を持つ。
Mageiaは6か月おきのリリースサイクルを持ち、サポート期間は18ヶ月間。Mageia 4は2013年5月に公開されたバージョン3に続く最新版で、2015年8月1日までサポートされる。本バージョンでは1月に公開されたLinuxカーネル3.12.8、それにsystemd 208をベースとし、デフォルトのブートローダーはGRUBを採用、GRUB2も利用できる。パッケージ管理システムにはRPM 4.11を採用、独自のパッケージ管理ツールであるurpmiも利用できる。そのほか、ベースとなるパッケージもMesa 10.0.2、Syslinux 6.02、Perl 5.18.1など最新のものに更新されている。
デスクトップ環境はデフォルトの「KDE Plasma 4.11」に加え、「Xfce 4.10」および「MATE 1.6」、「Cinnamon 2.0」を用意する。また、新規ユーザーおよび既存ユーザー向けにコミュニティやプロジェクトを知ってもらうことを目的として新たにウェルカム画面が導入された。
実験的にUEFIのサポートが加わり、高解像度表示にも対応した。オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 4.1.3.2」、「Mono 3.2.1」、「Monodevelop 4.0.9」、「gcc 4.8.2」など、提供されるソフトウェアも最新版にアップデートされている。
Mageia 4はFTP、HTTP経由でダウンロードできる。ライブCD、インストール用のCD/DVDなども用意する。
Mageia
http://www.mageia.org/