LinuxベースのデスクトップOS「Zorin OS 15」リリース、Androidとの連携機能を導入

 Zorin Groupは6月5日、最新のメジャーリリースとなる「Zorin OS 15」を公開した。Androidベースのモバイル端末との連携機能を導入したほか、新しいデスクトップテーマも加わった。

 Zorin OSはLinuxをベースとしたデスクトップ向けOSで、高速、安全性、プライバシー重視などの特徴を持つ。使いやすさにも配慮しており、「Morin Appearance」アプリを使ってデスクトップをWindowsやmacOS風のものに変更できる。最初のリリースから10周年を迎えており、米国防省、航空宇宙局(NASA)などをユーザーに持つ。

 Zorin 15は、2016年に公開したバージョン12系に続くメジャーリリース。Gnome Shell 3.30とLinuxカーネル4.18をベースとする。

 Androidスマートフォンとの連携のための機能「Zorin Connect」を導入した。GSCconnectとKDE Connectをベースとし、スマートフォンの通知をデスクトップで受け取ったり、スマートフォン側で写真をブラウジングしたり、SMSメッセージにデスクトップから回答するなどのことができる。スマートフォンをリモコン代わりに使うこともできるという。通信はWiFiまたはローカルネットワークを利用し、全てRSAで暗号化される。そのため、クラウドにデータが送られることはないという。

 パフォーマンスも改善し、古いアーキテクチャ上でもスムーズに動くようになったという。

 デスクトップテーマも新しくなった。シンプル性を重視し、ライトモードとダークモードで6色を揃える。Zorin Appearanceより設定できる。これに加え、一日の時刻に応じて自動でテーマを切り替えるZorin Auto Themeも加わった。Zorin Appearanceより有効化できる。

 Zorin OS 12でサポートしたSnapに加え、最新版ではFlatpakサポートをOSに組み込んだ。FlathubなどのFlatpakリポジトリをシステムに加え、Softwareアプリからインストールできる。

 Waylandのプレビューサポートが加わり、デフォルトのWebブラウザがFirefoxになった。この他にも多数の細かな強化が加わっている。

 Zorin OS 15はプロジェクトのWebサイトより入手できる。無償のCoreのほか、ゲームやビジネス、メディアアプリを含みタッチレイアウトを利用できる有償版のUltimateも用意する。

Zorin OS
https://zorinos.com/