米Intel、「Clear Linux OS」の開発者向けバージョンを発表
米Intelは5月14日(米国時間)、Intel向けに最適化されたLinuxディストリビューションの開発者向けバージョンとなる「Clear Linux Developer Edition」を発表した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Clear LinuxはIntelが開発するLinuxディストリビューション。プロジェクトは2015年に発表された。ローリングリリース形態を採用しており、性能とセキュリティ向けに機能を強化している。4000以上のパッケージを備えるなど、カスタマイズ性、管理性に優れ、デスクトップ、クラウド、エッジなどで利用できるとしている。
Clear Linux Developer Editionでは、新しいインストーラーとソフトウェアストアが加わった。Clear Linuxはアップデートやパッケージ管理に「swupd」を用いるが、新しいインストーラーでは使い勝手が改善しているという。
Clear LinuxのDeveloper Editionでは単一のコマンドで基本的なツールをまとめてインストールでき、ツールバンドルとしては、C開発者向けの「c-basic」、コンテナ開発向けの「containers-basic」などが用意されている。
デスクトップ環境はデフォルトにGNOMEを採用、Plasma、XFCEも利用できる。
深層学習やデータ分析ソフトウェアのサポートも強化し、Intel Xeon Scalableプロセッサ向けに最適化されたスタックとして「Intel Deep Learning Boost(Intel DL Boost)」を含む「Deep Learning Reference Stack」、Apache HadoopやApache Sparkを利用できる「Data Analytics Reference Stack」なども用意する。
Developer Editionの公開に合わせて、プロジェクトはコミュニティ向けのフォーラムも用意した。
Clear Linux Project
https://clearlinux.org/