i3互換のWaylandコンポジタ「Sway 1.1」リリース

 Waylandコンポジタ「Sway」開発チームは6月3日、最新安定版となる「Sway 1.1」を公開した。「swaybar」がタッチ操作に対応するなどの機能強化が加わっている。

 SwayはLinuxとFreeBSD向けのタイル型Waylandコンポジタ。タイル型ウィンドウマネージャ「i3」にインスピレーションを受けてDrew DeVault氏が開発している。空間的ではなく論理的にアプリケーションウィンドウを配置するのが特徴で、ウィンドウはデフォルトでグリッド上に配置され、画面の利用効率を最大化できるとしている。既存のi3設定と互換があり、i3の多くの機能をサポートする。

 Sway 1.1は、3月に登場した初の正式版(バージョン1.0)に続く最新版。58人の開発者より255の変更が加わった。

 バグの修正とi3互換の強化にフォーカスしているが、新機能も導入した。swaybarでタッチ入力のサポートが加わった。タップしてホットスポットをアクティベートするなどのことができる。swaybarではまた、オーバーレイモードのサポートも加わった。また、inhibit_idle経由でDisplay Power Management Signaling(DPMS)アイドル通知を手動で止められるようになった。

 このほかにも、サブピクセルレイアウトのアウトプット設定、swaymsgでpretty-printingをサポートする「-p/–pretty」オプション導入など、細かな変更が加わっている。

 1.1の公開に合わせて、Waylandコンポジタ向け壁紙ツールのswaybgも、スタンドアロンのプログラムとして公開した。ほかのクライアントとは異なり、swaybgはSwayと依存性があるという。

 Sway 1.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Sway
https://swaywm.org/