i3互換のWaylandコンポジタ「Sway 1.0」リリース
3月11日、タイル型Waylandコンポジタ「Sway 1.0」がリリースされた。i3互換のWaylandコンポジタで、機能、性能、安定性で強化を図っている。
SwayはDrew DeVault氏が開発するLinuxおよびFreeBSD向けのタイル型のWaylandコンポジタ。X11(X Window System)向けの「i3」ウィンドウ・マネージャのリプレースを目指して開発が進められている。既存のi3の設定をそのまま利用でき、ほとんどのi3の機能を利用できるという。ウィンドウはデフォルトでグリッド構成となっており、論理的にアプリケーションウィンドウを調整できるとしている。モジュラー型のWaylandコンポジタライブラリのwlrootsプロジェクトも進めている。
本リリースでは、バグの修正と安定性強化が行われた。性能も強化し、Wayland関連の実装も忠実に行ったという。
DeVault氏はコンポーネントの一部として、アイドル管理デーモンのswayidle、ロック画面のswaylock、通知デーモンのmako、スクリーンショットツールのgrim、インタラクティブなリージョン選択ツールslurp、ビデオキャプチャのwf-recorder、代替パネルwaybar、オンスクリーンキーボードのvirtboardなどを紹介している。
今後はWaylandネイティブのツールのサポート、アクセシビリティツール、Librem 5とpostmarketOSでのタッチ画面サポートなどを改善する。サンドボックスやセキュリティ機能も拡充するという。
Sway
https://swaywm.org/