Linux向けディスプレイサーバー「Mir 1.0.0」リリース

 英CanonicalのMir開発チームは9月21日、Linux向けのディスプレイサーバー「Mir 1.0.0」公開を発表した。

 Mirは「次世代のユーザー体験」を目指すディスプレイサーバー。X Windowサーバーの置き換えを置き換るもので、デスクトップやIoT、組み込み製品などで利用できるとする。主要プロトコルにWaylandを利用し、高速、軽量、安全が特徴だという。GTK3/4、Qt5、SDL2などでMirに対応するアプリケーションを構築できる。

 本リリースでは初めてIoTデバイスをターゲットに含んだ。キオスクやデジタルサイネージなどに簡単に統合できるという。また、XDG-Shellを始め、特別な用途向けのWayland拡張プロトコルをサポートした。Mir Abstraction Layer library (libMirAL)では、複数アウトプットの管理のための.display設定ファイルを導入した。

 また、実験的ながら、XWayland経由でX11のサポートを実現した。これにより、X11ツールキットを利用するアプリケーションを動かすことができる。

Mir
https://mir-server.io/