米Salesforce.com、JavaScriptフレームワーク「Lightning Web Components」をオープンソースに

 CRM大手の米Salesforce.comは5月29日、JavaScriptフレームワーク「Lightning Web Components(LWC)」をオープンソースで公開したことを発表した。

 Lightning Web Componentsは最新のWebスタックを土台としたフレームワークで、ECMAScript 6以上のカスタムエレメント、テンプレートなどを利用してWebクライアントを作成できる。Salesforce.comが2018年12月に発表したもので、各種Webブラウザ上でネイティブに動くという標準のWeb ComponentsベースのUI技術を含む。

 フレームワークのエンジンとなるLightning Web Components framework、70種類以上のUIコンポーネントのセットase Lightning Components、Salesforce.comのデータ、メタデータ、データキャッシュなどにアクセスできる特別なサービスのセットSalesforce Bindingsなどで構成される。

 JavaScriptとHTMLで実装されており、Salesforceプラットフォームとの依存性はなく、固有のサービスと切り離されていることから、Salesforce.comのAuraプログラミングモデルに制限されることなく開発できるとしている。TypeScript、webpack、Babelなどのツールと組み合わせての利用もできるという。

 Lightning Web Componentsはプロジェクトの専用サイトより、バージョン1.0を入手できる。ライセンスはMIT License。

Lightning Web Components
https://lwc.dev/