「HHVM 4.7」リリース、型チェッカーや非同期処理を強化

 PHPベースのプログラミング言語「Hack」向け実行環境であるHHVMの開発チームは5月28日、「HHVM 4.7.0」を公開した。

 HHVMはPHPで実装されたプログラムを高速に実行することを目指してFacebookが立ち上げたプロジェクト。2019年2月に公開されたバージョン4ではPHPのサポートがなくなり、現在ではPHPベースの独自プログラミング言語Hackのみがサポートされている。

 HHVM 4.7は5月21日に公開されたバージョン4.6に続く最新版で、6週間サポートされる。4.7リリースをもって、4月9日に公開された4.1はサポート終了となる。

 先駆けてリリースされていたHHVM 4.6では、非同期処理関連が強化され、awaitを多くの表現で利用できるようになったり、HH\Lib\Tuple\from_async()とHH\Asio\va()を置き換えるconcurrent {}が導入されていた。

 HHVM 4.7では、型チェッカーで新しい型推論エンジンを導入した。型情報が改善することで、より多くの婆でエラーを検出できるという。

 HH\global_keys()とHH\global_key_exists()が加わった。$_GLOBALSを置き換えるものとして、HH\global_get()、HH\global_set()と併用できるとしている。

 このほか、hhvm-hackcなどにおけるEINTRの処理を改善し、HH\rqtrace名前空間におけるリクエスト追跡関数向けのHHI定義が利用できるようになった。

HHVM
https://hhvm.com/